妊娠を望む女性の間で葉酸サプリがかなり浸透してきました。
ただ、妊娠を促進するものだとか、ダウン症を防ぐものだとか誤解している人も多いので、ここで正しておきたいと思います。
葉酸サプリは「神経管閉鎖障害」という奇形の発生率を下げる作用があります。
受精卵が胎児に変化していくプロセスで、「神経管」というものができます。
これは脳と脊髄の前身です。
受精卵に線状のくぼみができて、その両端がくっついて管になり、やがて脳と脊髄になるのです。
これがくっつかなかったら、完全に閉鎖せずに空きっぱなしのところが残ったら、何か大変なことになるだろうことは想像がつきますよね?
これが「神経管閉鎖障害」です。
神経管の上部が閉じなかった時は「無脳症」になり、たいてい死産で生まれてきてもすぐに亡くなります。
下部が閉じなかった場合は「二分脊椎」になり、歩行障害や排尿障害を伴います。
いずれにしても大変ですが、妊娠初期に葉酸が足りないとこれが起きやすいのです。
厚生労働省は平成12年から、妊娠の可能性のある女性に葉酸サプリを摂るよう啓蒙しています。
葉酸サプリはこのような物であって、不妊治療薬ではないし、染色体異常の一種であるダウン症を防ぐ効果はないので、正しく理解して使ってください。
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